ウルセラリフトとは、高密度焦点式超音波機器であるハイフのマシンの一種です。ハイフとは、熱エネルギーを肌の奥に与え、肌を引き締めることで、リフトアップ効果をもたらす機械や施術そのもののことを指します。ハイフには機械の種類がいくつもあり、ウルセラリフトはその中の1つです。そこで、今回は ウルセラリフトの特徴 についてご紹介します。
ウルセラリフトの特徴
ウルセラリフトは、肌の奥にあるSMAS筋膜に、熱エネルギーを与え、引き締める機械です。数あるハイフ機器の中でも照射パワーが強いので、リフトアップ効果が大きいことが特徴です。たるみのほかにも、シワ改善効果や、たるみ毛穴解消効果が期待できます。
また、ウルセラリフトには、肌のコラーゲン生成を促進させる効果もあります。ウルセラリフトは、コラーゲンでできているSMAS筋膜に熱ダメージを与えるので、ダメージを受けた部分は、自然治癒力が働き、コラーゲンが生成されます。その結果、皮膚に弾力が生まれ、頬のハリや、たるみが原因となったシワや毛穴の改善効果が期待できるため、アンチエイジングを目的とした治療に多く使われています。
施術時間は30分〜1時間ほどで、料金相場は顔全体の施術で1回20〜30万程度です。SMAS層にピンポイントで熱を与えるため、痛みが少なくダウンタイムが短いこと、また、効果の持続時間も半年〜1年と長いことがメリットです。
一方、施術後に、肌に赤み・腫れ・むくみなどの症状が出る場合や、ダウンタイム中に筋肉痛のような痛みが出る場合があります。
ただし、赤みは数日、腫れは数日〜数週間で落ち着きます。また、施術翌日にむくみの症状が出る方もいますが、数日でおさまるでしょう。筋肉痛のような痛みはすぐ収まることが多く、次の日には解消されることがほとんどです。
また、稀に施術で火傷を起こす場合があります。これは、間違った施術によるトラブルの場合がほとんどなので、ハイフ治療を受ける際には、有資格者のいる医療機関で受けるようにしましょう。
ウルセラリフトと他のハイフ治療器の違い
ウルセラリフトは、アメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)が、たるみのリフトアップ効果があると、唯一承認した機械です。アメリカでは、2004年からウルセラリフトの開発がされており、数々の有名な医療研究機関で、臨床実験が重ねられ、機械効果の有効性や安全性が認められました。
また、ウルセラリフトは、超音波画像診断機能が付いているため、エコー画像を確認しながら、照射できる機械です。モニターでエコー画像を確認しながら治療できるのは、ウルセラリフトだけの特許技術となっています。医師がモニターで、照射する深度を確認できるので、正確にSMAS層に熱エネルギーを与えられるのです。
ほかのハイフ機器に比べて照射温度が65℃〜75℃と高く、SMAS筋膜の引き締め効果以外にも、コラーゲン増生効果も強いといった特徴があります。
たるみ治療には、ハイフ以外にもタイタンやサーマクールといった機器を使いますが、これらは、SMAS層にダメージを与えるのではなく、真皮〜皮下脂肪浅層に熱ダメージを与える機械です。ダメージ回復のためにコラーゲンが生成されるため、肌質が整い、熱ダメージによる皮下組織の収縮によって、リフトアップ効果も感じられます。
ほかにも、ソノクイーン、ダブロ、ウルトラフォーマーⅢ、3種類のレーザーが1台になったウルトラセルQ+など、ハイフの機械にはいくつか種類があり、その特徴は様々で、期待出来る効果も異なります。
まとめ
ウルセラリフトは、たるみ治療に効果が高いハイフ機器の中でも、リフトアップ効果やコラーゲン増生効果が強いというメリットがありますが、一方で、ハイフ機器の中では、比較的強い痛みを訴える方が多い、価格が比較的高いといったデメリットもあります。ハイフには種類がいくつかあり、それぞれ特徴や効果が違うので、ウルセラリフトやほかのハイフ機器の特徴をしっかり理解した上で、自分の肌悩みに合った治療を選びましょう。